包装リースだより
包装リースだより(2022年4月30日号)
2022年04月30日
インフレの足音
バブル崩壊以降、日本はずっと低成長が続く実質デフレの時代でした。私はちょうどバブル崩壊のタイミングで社会人になった世代ですので、物価がどんどん上がっていくという経験がありません。デフレ下では、給与が上がりにくい状況が続いてきましたが、一方で、牛丼、100円ショップ、ユニクロなど、低価格でも高い品質の商品のメリットも享受できました。贅沢を言わなければある程度豊かな生活が送れた悪くない時代であった、と個人的には思っています。
しかし、最近になって日本でも徐々にインフレの気配が感じられるようになってきました。日本国内の需要は引き続き弱含みですが、原油高、新型コロナ、ウクライナ侵攻などの諸要因により、世界全体ではインフレの動きが顕著になってきています。食品業界のお取引先とお話しても、従来は値上げを認めてくれなかった小売企業が値上げを受け入れてくれるようになってきているというお話をお聞きすることが増えました。
一定のインフレ率が継続するような時代が来るかは不透明ですが、原材料費、物流費、光熱費などが徐々に上昇していく前提で、それらを価格転嫁しつつ、更に利益を伸ばしていくような商売のやり方を考えないといけないのかもしれません。
私ども日本包装リースも、従来からのファイナンスリースだけでなく、工業会会員の皆様の製品販売のお手伝いに繋がるような付加価値のある様々な提案をしていきたいと考えております。弊社営業マンに「こんなことできない?」といった課題をどんどんお申し付けいただければ幸いに思います。
取締役営業統括部長 福井 拓実
P&M 通信 2022年4月30日