8　シール機

ヒートシーラ

プラスチックフィルムなどを加熱融着する装置の総称。外部から加熱し、カップ・トレイ状の容器の上部または袋の口を密封する熱板シーラ、バンドシーラ、インパルスシーラなどがあり、また包装材料自体から発熱させる方式のものに高周波シーラ、超音波シーラなどがある。

熱板シーラ

ヒートシーラの一種で、電気ヒーターなどで加熱し、一定温度に保たれている熱板を、直接または間接的に接触させる方式のもの。

バンドシーラ

ヒートシーラの一種で、上包み品や袋などの接着すべき部分をベルトではさんで移動させながら、ベルトの裏面に設けた加熱体および冷却体に、間接的に接触させる方式のもの。

インパルスシーラ

ヒートシーラの一種で、電気抵抗値の大きい金属のリボンを、接着すべきフィルムに直接または間接に接触加圧し、瞬間的に通電して、その抵抗発熱によって融着するもの。均一に加圧された状態での短時間加熱による融着後、冷却凝固するまでの間、そのまま保持できることにより均一かつ強力な接着がなしとげられるが、1サイクルに時間がかかる。

高周波シーラ

プラスチックフィルムなどに用いるヒートシーラの一種で、包装材料の接着部分に高周波電流を通じて誘電加熱し、融着する方式の機械。ＰＶＣのように高周波電界内で発熱の多い包装材料に適する。

超音波シーラ

ヒートシーラの一種で、接合すべき部分に、振動数20～40キロヘルツ程度の打撃を与え、そのエネルギーの一部を熱エネルギーに変換して発熱融着させる方式の機械。
なお、これらシール類は袋用シール機と表示したが、収縮性のキャップシール機（及びシュリンクラベル機）については収縮包装機の項をご参照下さい。

機械の種類

（1）カップ・トレイシール機

（1）の図は、あらかじめ成形されたプラスチック容器（角形、円形等）に豆腐、佃煮等を入れ、フィルムで密封するカップ・トレイシール機の動きを表したものである。

主な用途（使用例）： 豆腐、漬物、水産加工品、貝類等

（2）プラスチック袋用シール機

（2）の図は、あらかじめ製袋された袋に米菓、お茶、機械部品等を入れ、袋の口を密封する熱板シール機、インパルスシール機の動きを表したものである。

主な用途（使用例）： 菓子類、お茶、機械部品等

（3）結束機

（3）の図は、あらかじめ製袋された袋に食パン、お菓子等を入れ、袋の口をメタル、ビニタイ、テープ等で密封する結束機の動きを表したものである。

主な用途（使用例）： 食パン、キャンディ、漬物等