7 上包み機
薄葉包装材料で1個、または複数個の物体をおおう包装機を上包み機(うわづつみき)という。
包装形式から大別して折タタミ形式のもの、ひねり形式のもの、かぶせ形式のものなどに分類できる。
折タタミ包装機
各種の紙、セロファン、プラスチックフィルムなどを巻付け折りたたむ形式のもの。巻付け方、折タタミ法には各種の方式があるが、ヒートシールなどのシールをして仕上げる点は共通している。やや特殊の折タタミ形式のものについては上包み機とした。
ひねり包装機
物品をおおい、その両端もしくは片方の端をねじって止める形式のもの。
キャンディの包装に広く用いられ、ねじり包装機、ツイスト包装機などともいう。
ストレッチ包装機
ストレッチフィルムに引っ張りをかけながら包装する機械。接着はフィルムの自己接着性を利用するものと、自己接着性のないフィルムを使いヒートシールで行うものとがあり、更に何れにもヒーターを併用するものがある。
なお、パレット積みした貨物をストレッチフィルムで包装し、固定する機械をパレット・ストレッチ包装機という。
スキンパック包装機
通気性をもったベースシート(紙・板紙・プラスチックフィルムなど)の上に内容物を置き、その上にプラスチックフィルムをかぶせて、加熱しつつベースシートを通して減圧脱気することにより、フィルムを物品に強く密着させると同時に周辺部を固定する形式のもの。
機械の種類
(1)折タタミ包装機
(1)の図は、紙巻きたばこ(20本入り)、またはキャラメルを入れた小箱等にプラスチックフィルムをかぶせヒートシールし、その後両サイドを折タタミながらヒートシールする、折タタミ包装機の動きを表したものである。
主な用途(使用例): 紙巻きたばこ、小箱入りキャラメル・チョコレート、ガム、小箱入り医薬品、化粧品、日用品、書籍、チラシ、CD、DVD、石鹸、文房具(ノート)等
(2)ストレッチ包装機(ハンドラッパーを除く)
(2)の図は、ストレッチフィルムを引張りながら、トレイに入った鮮魚、さしみ、またはキュウリ等を包み込み、カットし密封するストレッチ包装機の動きを表したものである。密封する方法には熱接着(ヒートシール)する方法とフィルムが持つ自己粘着性を利用して熱接着しないタイプの2種がある。
主な用途(使用例): さしみ、切身肉、キュウリ、トマト、惣菜、鮮魚、青果、漬物、佃煮等
(3)ひねり包装機
(3)の図は、飴玉等を胴巻きし、フィルムをカットして、その後両端または片方の端をひねり包装する動きを表したものである。
主な用途(使用例): キャンディ、キャラメル等
(4)おみやげ包装機(折タタミ包装機)
(4)の図は、枚葉紙またはロール状の紙を中箱(例えば、お菓子を入れた箱)にかぶせ、その後両端を折り込みのりで密封する機械の動きを表したものである。一般にお土産包装機とよばれている。
主な用途(使用例): 贈答品、箱入り菓子等
(5)角折り包装機
丸または六角形等の製品をフィルムに乗せ、折りたたみ包装する機械
主な用途(使用例):最中等の和菓子、固形せっけん、おにぎり等
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